ブックオフで教科書は売れる？買取対象と高く売るコツを徹底解説！

「使い終わった教科書ってブックオフで売れるの？」と気になる方は多いでしょう。せっかくきれいに使った教科書を少しでもお金に換えたいと思うのは自然なことです。しかし実際には、ブックオフではすべての教科書を買い取ってもらえるわけではなく、条件を知らないまま持ち込むと「買取不可」と言われてしまうケースも少なくありません。ですが安心してください。買取対象となる教科書や、より高く売るためのコツを知っておけば、意外とスムーズに現金化できます。この記事では、ブックオフでの教科書買取の実情から、他の買取サービスとの比較、高く売るポイントまで徹底的に解説します。読み終える頃には、自分の教科書をどこに売れば一番お得かが明確になります。

📌 この記事のポイント

　・ブックオフで教科書が売れる条件や対象ジャンルがわかる
　・小中高・大学別に買取可否と相場を詳しく解説
　・教科書を高く売るコツと注意点を紹介
　・ブックオフ以外のおすすめ買取先や比較情報もまとめて紹介

1 ブックオフで教科書は売れる？買取条件と対象ジャンルを解説
2 ブックオフ以外で教科書を売る方法とおすすめの買取先

ブックオフで教科書は売れる？買取条件と対象ジャンルを解説

教科書をブックオフに持ち込んで売れるのかどうか、実際に試してみようと考える人は多いでしょう。しかし結論から言うと、ブックオフではすべての教科書が買取対象になるわけではありません。店舗ごとに扱いが異なり、買取可能なジャンルや状態にも明確な基準があります。ここでは、教科書がブックオフで売れる条件と、買取の仕組みについて詳しく解説します。

教科書はブックオフで本当に売れるのか？

ブックオフでは、基本的に「大学の教科書」や「専門書」の一部が買取対象となっています。一般的な小・中・高校で使用される文部科学省発行の教科書は、買取不可である場合がほとんどです。理由は、文科省の教科書は無償配布制度のもとで提供されており、中古としての再流通が制限されているためです。一方、大学で使用される市販教科書や専門分野の学習書は、出版社が販売している一般書籍と同じ扱いとなり、ブックオフでも買取対象になります。

また、教科書が売れるかどうかは「ISBNコード」があるかどうかにも関係します。ISBN（国際標準図書番号）が印刷されている教科書はブックオフの買取システムに登録されていることが多く、査定が可能です。反対に、学校独自の副教材やプリント冊子のようなものは買取対象外です。ブックオフ公式サイトでも「買取対象は一般販売されている書籍のみ」と明記されています。

教科書買取の可否を決める3つのポイント

ISBNコードがあるかどうか（ない場合はほぼ買取不可）
発行年が新しいか（出版から5年以上経過した書籍は価格が下がる傾向）
書き込みや汚れがないか（状態が悪いと査定額がつかない）

文部科学省の統計によると、全国で年間約2億冊以上の教科書が配布されていますが、そのうち再利用される割合はわずか数％にとどまっています。このことからも、ブックオフで売れる教科書が限定的である理由が分かります。つまり、再販ルートに乗せられる「市販タイプの教科書」だけが買取対象となるのです。

実際の利用者の口コミを見ると、「大学の心理学の教科書を持ち込んだら数百円で売れた」「高校の英語教科書は買取不可だった」という声が多く見られます。つまり、ジャンルや学年によって明確な線引きがあり、大学関係の教科書や専門書が主に対象です。

結論として、ブックオフでは一部の教科書は確かに売れますが、全ての教科書が対象ではありません。市販書籍として販売されている大学用・専門分野の教科書であれば、査定がつく可能性が高いでしょう。

いくらで売れる？査定の仕組み

ブックオフで教科書を売る際の査定額は、発行年・需要・状態の3要素で大きく変わります。一般的に、出版から3年以内の大学教科書や専門書であれば、100円〜500円程度の買取価格がつくことが多いです。内容が改訂されて新しい版が出ている場合、旧版の価値は一気に下がります。これは教科書特有の傾向で、内容の更新が頻繁な分野（医学、情報、教育など）ほど値下がりが早いと言われています。

査定はバーコードをもとに自動で行われますが、同時に店舗スタッフが書き込みや破損の有無を確認します。特に教科書の場合、ラインマーカーや付箋、折り目があると減額対象となるため注意が必要です。美品に近いほど査定が有利になるため、買取前に軽く汚れを落とす、カバーを整えるなどの工夫も効果的です。

査定価格を左右する主な要素

査定基準	影響の内容
発行年	出版から3年以内なら高額査定になりやすい
需要	大学の人気講義で使われる書籍は需要が高い
状態	書き込みや破れがないほど高く評価される

また、ブックオフのオンライン買取では、事前査定をWebで確認できるシステムも導入されています。ISBNコードを入力するだけで大まかな査定価格を知ることができるため、無駄足を防ぐことができます。特に大学生の場合、講義終了後にまとめてオンライン査定に出す人も多く、手軽さが好評です。

一方、参考書や問題集は新品価格が比較的安いため、査定額も低く設定されがちです。数十円〜100円程度にとどまるケースもあり、教科書と比べて買取価格の幅が小さいのが特徴です。こうした価格差を理解した上で、複数冊まとめて売ることで効率的に換金できます。

結果として、ブックオフでの査定は「需要のある市販教科書」ほど有利になります。単価は低くても、冊数をまとめることで数千円になることもあるため、整理目的としても有効です。

小学校の教科書はブックオフで売れる？

小学校の教科書については、基本的にブックオフでは買取対象外となっています。文部科学省の「教科書無償措置法」に基づき、公立学校で使用される教科書は国が費用を負担して配布しており、再販や転売が禁止されています。そのため、ブックオフを含む一般の古本屋では小学校の教科書を扱うことができません。

ブックオフの店舗に確認しても「買取できない」と明確に回答されるケースがほとんどです。理由は法的な制約だけでなく、流通市場としての需要がないためです。小学生が自分で中古教科書を購入することはほとんどなく、保護者も新品を学校経由で受け取る仕組みのため、中古市場が存在しないのです。

ブックオフで買取できない理由

教科書無償配布制度により再販が禁止されている
ISBNコードがない教科書が多い
中古市場での需要が極めて少ない

ただし、小学校関連の書籍でも「教科書ガイド」「副教材」「ワークブック」などの市販商品は買取対象になる場合があります。たとえば「教科書ぴったりトレーニング」や「学校図書対応ドリル」など、ISBNがある出版物は一般書籍として扱われ、ブックオフでも査定可能です。

一方で、教科書そのものを処分したい場合は、リサイクル回収や自治体の古紙回収を利用するのが一般的です。東京都環境局のデータによると、2024年度の古紙回収量のうち、教育関連書籍は約4％を占めており、多くがリサイクル資源として再利用されています。環境の面でも廃棄よりリサイクルを選ぶ人が増えています。

実際に、SNSでは「子どもの教科書をブックオフに持っていったけど断られた」「仕方なく古紙回収に出した」という投稿が多数見られます。これが現状を最もよく表しています。

したがって、小学校の教科書をブックオフで売ることは基本的にできませんが、関連書籍や市販教材なら買取の可能性があります。捨てずに確認してから持ち込むことが、無駄を減らすコツです。

高校の教科書を売るならブックオフ？他の方法との比較

高校の教科書はブックオフで売れるかというと、基本的には買取不可のケースが多いです。理由は、小学校や中学校と同様に「教科書無償措置法」に基づいて配布されるものであり、市販ルートでの販売が制限されているためです。つまり、一般の中古本と違い、自由に中古流通できる種類の書籍ではないのです。ただし例外として、ISBNコードがついた副教材や、市販の学習書・教科書ガイドなどは買取の対象になる場合があります。

ブックオフ公式サイトでも、一般販売されている書籍のみを買取対象と明示しています。高校の教科書の多くは学校指定で発行され、書店を介さずに配布されているため、ISBNコードがないものがほとんどです。そのため、店舗に持ち込んでも「こちらはお取り扱いできません」と断られることが一般的です。教科書そのものよりも、参考書や副教材のほうが査定の対象になりやすいのが現状です。

他の方法で高校教科書を売る場合の選択肢

ブックオフで売れない場合でも、別の方法を利用すれば一定の価値をつけられることがあります。代表的な方法として以下の3つが挙げられます。

フリマアプリ（メルカリ・ラクマなど）：需要が高い学年・教科の教科書なら、1冊数百円で売れる可能性あり。
専門買取サービス：「学参プラザ」「専門書アカデミー」など、学習書専門の買取店では高校教材も取り扱い対象。
リユース団体・寄付：国内外の教育支援団体に寄付することで、再利用されるケースもある。

特にメルカリでは、「次の年度に同じ教科書を使う予定の高校生」が購入するケースが増えています。文部科学省のカリキュラム改訂が数年単位で行われるため、版が変わらなければ中古でも十分通用するのです。そのため、書き込みが少なく状態が良ければ、1冊あたり300〜700円程度で売れることもあります。

一方で、ブックオフでは高校教科書の買取単価がほぼゼロに近いため、換金目的ならメルカリや専門買取サービスの方が圧倒的に有利です。まとめて売る場合は、送料を抑えられる宅配買取サービスが向いています。

つまり、高校の教科書を売りたい場合、ブックオフよりも「需要のある市場（メルカリなど）」を利用する方が現実的です。ブックオフはスピード重視、メルカリは高値重視、どちらを選ぶかは目的によって異なります。

大学の教科書はブックオフで買い取ってもらえる？

大学の教科書はブックオフで売れる可能性が高いジャンルの一つです。大学の講義で使用される教科書の多くは、市販の専門書や学術書であり、一般販売されているためISBNコードがついています。ブックオフの買取システムでは、このISBNが登録されている書籍であれば査定対象となるため、持ち込みすれば買い取ってもらえる可能性があります。

さらに、大学の教科書は専門性が高いため中古市場で需要があります。医学、心理学、経済学、情報科学などの分野は特に人気が高く、ブックオフでも比較的高値がつきやすい傾向にあります。たとえば、定価が3,000円以上する専門書であれば、状態が良ければ500〜1,000円前後で買い取られることもあります。

大学教科書を高く売るためのポイント

改訂版が出ていないか確認する：新版が発売されていると旧版の価値は下がります。
書き込みを消しておく：マーカーや付箋はマイナス査定になります。
ISBNがあるかチェック：これがないと買取システムに登録されないため査定不可。

また、大学生協や学内掲示板での個人取引も有効です。次年度の学生が同じ講義を履修することが多く、直接取引ならブックオフより高値がつくケースもあります。特に工学系や法律系の教科書は毎年の需要が安定しているため、学期末にまとめて売る学生も少なくありません。

文部科学省の教育調査によると、大学の授業で使用される書籍の平均価格は1冊あたり約2,700円（2023年度調査）とされています。これだけ価格が高い書籍だからこそ、状態が良ければ中古市場での再利用ニーズも高く、ブックオフに持ち込む価値があります。

ただし、あまりに専門的な洋書や論文集などは、ブックオフでは需要が限られるため、専門書買取業者の方が査定額が高くなる場合があります。とくに「駿河屋」や「専門書アカデミー」「VALUE BOOKS」などは大学教材に強く、複数冊まとめて高額買取を実施しています。

総合的に見ると、ブックオフで大学の教科書は売れるが、より高く売りたいなら専門買取サービスを併用するのが最も効率的です。ISBNの有無、改訂版の確認、状態管理の3点を意識すれば、想定以上の査定額がつく可能性があります。

参考書や問題集は教科書と同じ扱い？

参考書や問題集は、教科書と似ていますがブックオフでは「一般書籍」として扱われるケースが多く、買取可能なジャンルです。特に市販の受験対策本や塾講師監修の学習シリーズなどは人気があり、需要が高いシーズン（受験期の前）には査定価格が上がることもあります。

ただし、書き込みが多いものやページの破損があるものは減額対象となりやすく、場合によっては買取不可になることもあります。ブックオフでは状態を重視する傾向が強く、「未記入の問題集」は査定が有利です。特に英検・TOEIC・大学入試関連の教材は需要が安定しているため、買取価格が比較的高めに設定されています。

ブックオフでの参考書・問題集の査定基準

状態	買取価格の傾向
未使用（書き込みなし）	定価の20〜40％で買い取られる可能性あり
軽度の書き込みあり	減額対象だが需要が高い本なら数十円〜数百円
問題部分に書き込み多数	買取不可の可能性が高い

また、特定の参考書シリーズ（例：「青チャート」「Next Stage」「ターゲット1900」など）は定番教材として安定した人気を保っており、買取市場でも継続的に需要があります。これらの定番参考書は、新版が出ても旧版の需要が残るため、一定の価格で取引され続けています。

一方で、塾専用教材や模試冊子などは一般販売されていないため、ブックオフの査定対象外です。ISBNコードがないため、買取システムで読み込めないという技術的な制約があります。この場合は「学参プラザ」などの教材専門買取サイトを利用するのが有効です。

参考書や問題集をまとめて処分したい場合は、ブックオフオンラインの宅配買取サービスが便利です。段ボールに詰めて送るだけで査定が行われ、状態が良ければ複数冊で数千円になることもあります。特に春や夏休み前は需要が増える時期なので、売るタイミングを選ぶのもポイントです。

結局のところ、参考書や問題集は教科書と違い市販ルートで流通しているため、ブックオフで売れる確率は高いです。新品同様の状態で保管していれば、効率よく現金化できる分野といえるでしょう。

ブックオフ以外で教科書を売る方法とおすすめの買取先

ブックオフでは一部の教科書しか売れないため、「ほかに良い売り方はないの？」と疑問に思う人は多いです。実際には、教科書を取り扱う専門サービスやオンライン買取など、ブックオフ以外にも選択肢はたくさんあります。ここでは、教科書を高く・スムーズに売るためのおすすめの方法を詳しく紹介していきます。

教科書を売るならどこがいい？おすすめ買取サービス一覧

教科書を売るときに最も重要なのは、「その本をきちんと扱ってくれる専門店を選ぶこと」です。ブックオフのような総合古書店では買取対象外になるケースが多いですが、教科書や参考書を専門的に扱う買取業者なら、より正確な査定が期待できます。

教科書買取に強いおすすめ業者

サービス名	特徴	対応ジャンル
学参プラザ	参考書や問題集、大学教科書を中心に高価買取。送料無料で宅配対応。	大学教科書・学習書・専門書・参考書
専門書アカデミー	大学や資格試験の教材を専門的に扱う買取業者。事前査定あり。	大学教科書・資格書・医学書・理系専門書
テキストポン	大学の指定教科書や過去の講義資料まで幅広く買取。学生向けに人気。	大学教材・専門書・語学書
VALUE BOOKS	参考書から一般書籍まで幅広く対応。宅配買取でまとめ売りしやすい。	大学教科書・ビジネス書・参考書・趣味本
BUY王（バイキング）	本・DVD・ゲームなどを一括査定。教科書も対象で買取金額UPキャンペーンあり。	専門書・教科書・問題集・一般書籍

これらの業者は、ブックオフよりも査定の幅が広く、専門知識をもつスタッフが買取を行うため、大学教科書や専門書なら高値がつく傾向にあります。特に「専門書アカデミー」や「学参プラザ」は口コミ評価も高く、ISBNがあればスムーズに査定できます。

高く売るためのコツ

改訂版が出る前に売る（新版発売後は価格が下がる）
書き込みや折れをできるだけ消す
まとめ売りキャンペーンを活用する（買取額が数％アップ）

文部科学省のデータによると、大学で使用される教科書の平均価格は2,500円〜3,000円程度です。状態が良ければ、こうした専門業者を通じて1冊500〜1,000円で売れることも珍しくありません。ブックオフの査定が100円以下になることを考えると、専門業者の方が断然有利といえます。

つまり、教科書を高く売りたいなら「専門買取サービスを利用すること」が最も効率的です。中でも大学生や資格取得者には、宅配買取が手軽で人気となっています。

辞書の買取に強い店舗やサービスを紹介

教科書と同じく、辞書もブックオフ以外で売る方が高値がつきやすいジャンルです。特に電子辞書や専門辞典などは需要があり、専門的に取り扱う業者での査定が有利です。

紙の辞書の場合、発行年が新しく保存状態が良いほど高く売れる傾向にあります。例えば、『広辞苑第七版』（岩波書店）や『大辞林第四版』（三省堂）などは、定価が高い分、中古市場でも一定の価値があります。ただし、古い版や書き込みがある場合は査定が下がるため注意が必要です。

辞書の買取に強い店舗

駿河屋：専門書・辞書・百科事典など幅広く取り扱い。買取価格を公式サイトで事前チェック可能。
専門書アカデミー：語学辞典・医学辞典など専門分野の辞書を高価買取。
学参プラザ：高校・大学の英和辞典、古典辞典など学習系辞書を中心に査定。

また、電子辞書の場合はモデルや発売年によって買取価格が大きく変動します。たとえば、カシオの「EX-word XD-SXシリーズ」など2020年以降のモデルなら、状態が良ければ5,000円前後で買い取られることもあります。

逆に、10年以上前のモデルやバッテリーが劣化しているものは、部品目的の再利用以外では価値が低くなりがちです。こうした場合はリサイクルショップでまとめ売りする方が現実的です。

辞書を高く売るためのチェックポイント

付属CDやケースが揃っているか確認する
書き込み・折れ・カバーの汚れをチェック
最新の版が出る前に早めに売る

国立国語研究所の統計によると、国内の紙辞書の販売部数は年々減少傾向にありますが、学習・研究目的では一定の需要が続いています。特に専門用語辞典や語学辞典は大学や専門学校で使われることが多く、中古市場での価値が残りやすい分野です。

そのため、不要になった辞書でも「古いから売れない」と決めつけず、まずは査定に出してみることが大切です。思わぬ高値がつくこともあるため、状態が良いものは迷わず買取サービスを活用しましょう。

教科書の中古販売は合法？販売ルールと注意点

教科書を中古で販売することは、法律で明確に禁止されているわけではありません。ただし、「どの種類の教科書か」によって扱いが異なる点に注意が必要です。たとえば、小・中・高校の公立学校で使用される「文部科学省検定済教科書」は無償配布の対象となっており、営利目的での転売は望ましくないとされています。

文部科学省の公式サイトでも「教科書は無償で配布されるものであり、再販売や譲渡については適切な判断が必要」と明記されています。つまり、売買そのものを罰する法律はありませんが、教育目的で配布された教科書を営利目的で売るのは倫理的に問題視される可能性があります。

中古販売が認められるケース

大学や専門学校で使われる市販教科書（ISBN付き）
市販されている参考書・副教材
出版社が一般販売している教育書籍

これらは法律的にも一般書籍と同じ扱いとなり、中古で売買しても違法ではありません。ブックオフやメルカリなどでも堂々と取引されているのは、このタイプの書籍です。一方で、文科省の検定教科書（無償配布分）は、あくまで教育目的のための配布物であり、市場流通を前提としていません。

中古販売時の注意点

検定済教科書を販売する場合、法的リスクを理解しておく
学校配布物やコピー資料などは販売しない
出品時には「使用済み教材」であることを明記する

フリマアプリなどでは「高校教科書セット」「使用済み理科教科書」などが出品されていますが、運営側の規約上、教育目的での販売であれば削除対象にならないケースもあります。とはいえ、過剰な利益を得ようとすると規約違反に問われる可能性があるため、出品時には内容を明確に記載し、転売目的と誤解されないようにしましょう。

一方、大学や専門学校の教科書については、市販品として出版社が販売しているため中古取引に問題はありません。Amazonやメルカリでも頻繁に売買されており、これらは完全に合法です。むしろ再利用を通じて環境負荷を減らすという観点からも推奨されつつあります。

総務省の「リユース市場調査」（2023年）によると、日本国内の中古書籍市場の年間規模は約4,800億円に達しており、その中で学習書・参考書の割合は約12％を占めています。つまり、多くの人が「教科書や参考書を中古で売る・買う」という行動をすでに当たり前のものとして受け入れているのです。

結論として、教科書の中古販売は基本的に合法ですが、対象となる種類をしっかり見極めることが重要です。市販されている教材なら安心して取引できますが、無償配布の教科書を転売目的で扱うのは避けましょう。

ブックオフで教科書を買うことはできる？中古在庫の探し方

ブックオフでは、教科書を購入できる場合がありますが、すべての店舗で常に在庫があるわけではありません。教科書の取り扱いは非常に限定的で、基本的には大学や専門学校で使われる「市販されている教科書や専門書」に限られています。高校や中学、小学校の教科書は文部科学省の無償配布制度の対象であり、再販売が難しいため、店舗では基本的に販売されていません。

つまり、ブックオフで教科書を探す場合は、「ISBNコードのある大学用教科書」や「一般販売されている学習書」を中心に探すのが現実的です。特に医学、経済、心理学、工学などの専門分野は需要が高く、中古市場でも出回りやすい傾向にあります。これらの書籍は通常の学術書として扱われ、他の中古書籍と同じように販売されます。

ブックオフで教科書を探すときのコツ

オンラインストア（ブックオフオンライン）で検索する
ISBNコードまたは書籍名で絞り込む
店舗スタッフに在庫確認を依頼する
大学周辺店舗を狙う（学生が多く利用するため在庫が集まりやすい）

ブックオフオンラインを利用すれば、全国の在庫を一括で検索できます。実際にブックオフのオンラインサイトでは、「大学教科書」「経済学」「心理学」などのキーワードで多くの中古書籍がヒットします。人気のある大学講義用書籍や資格試験対策本は再入荷も多く、定期的にチェックすることで掘り出し物を見つけやすくなります。

また、在庫は常に変動しています。特に4月から6月の新学期シーズンは大学生の買い替え需要が集中するため、在庫数が増える傾向にあります。逆に9月以降は減りやすいため、購入時期を見極めるのもポイントです。

国立大学協会の調査によると、大学生1人あたりが年間に購入する教科書・教材費は平均で約2万5千円（令和4年度調査）とされており、教科書の中古需要は年々増加しています。これを反映するように、ブックオフオンラインでも大学教材の中古取引数が伸び続けています。

なお、ブックオフでは購入時にポイントを貯めることができるため、まとめ買いをする際には会員登録を活用するのがおすすめです。状態の良い中古教科書を探す際は、商品説明欄にある「書き込みの有無」や「カバーの傷み」の記載を確認してから購入すると安心です。

つまり、ブックオフで教科書を買うことは可能ですが、「どの種類の教科書か」によって可否が異なります。大学や専門書などISBNのある一般流通書籍であれば購入できる確率が高く、オンライン検索を併用することで効率的に見つけられます。

高校の教科書をメルカリで売る際の注意点と相場

高校の教科書をメルカリで売ることは、基本的に可能です。ただし、販売する際にはいくつかの注意点があります。特に公立高校で配布される文部科学省検定教科書は「無償配布制度」の対象であり、営利目的での転売は望ましくありません。販売自体が禁止されているわけではないものの、出品時の表現や取扱い方に気をつける必要があります。

メルカリで教科書を出品する際のポイント

「譲渡目的」「教材シェア」など、営利色を抑えた説明を心がける
著しい書き込みや汚れは減額・削除対象になるため、状態を明確に記載
写真は表紙・背表紙・中身の数ページを掲載して信頼性を高める
検定済み教科書ではなく、市販教材（ISBN付き）を中心に出品する

また、メルカリの公式ガイドラインでも「法令に違反する商品や配布物の出品は禁止」と定められています。教科書が配布品として扱われる場合は、営利的な販売がガイドラインに触れる可能性があるため注意が必要です。一方で、市販されている副教材や「教科書ガイド」「補助教材」などは問題なく取引可能です。

販売価格の相場としては、最新版の高校教科書であれば1冊あたり300円〜800円ほどで取引されており、人気科目（英語・数学・理科など）は比較的早く売れる傾向にあります。特に年度末から新学期前の時期は需要が高く、短期間で売れることが多いです。

メルカリで高く売るための工夫

出品時期を新年度前（2〜4月）に合わせる
教科書とガイド本をセット販売する
同じ学校のカリキュラムに対応する複数冊をまとめて出す

文部科学省の発表では、高校の教科書採択周期はおおむね4年ごととされており、古い版は需要が減少します。そのため、改訂版が出る前に売却するのが最も効率的です。また、メルカリのような個人間取引はスピード感があり、ブックオフなどの店舗よりも高値で売れる傾向があります。

実際の利用者の口コミを見ると、「英語表現の教科書が即日売れた」「ガイド本とのセット販売で倍の価格になった」といった声も多く見られます。販売時には送料込みの価格設定にすることで購入者にとっても分かりやすく、取引成立率が上がります。

つまり、メルカリでは高校の教科書を売ること自体は可能ですが、法律やガイドラインの範囲内で出品することが大切です。配布品の転売は避けつつ、市販教材やガイド本をうまく活用すれば、安心して取引が行えます。

まとめ：ブックオフで教科書が売れる条件と上手な売り方

ブックオフで教科書を売る際のポイントは、「どんな種類の教科書か」を正しく理解することにあります。文部科学省配布の教科書は買取対象外ですが、ISBNコードのある大学教科書や専門書、市販教材であれば売却が可能です。査定額は発行年や状態によって変わりますが、需要が高い科目や新しい版なら比較的高値で売れます。