冷蔵庫を買い替える時、「古い冷蔵庫はどう引き取ってもらえばいいの?」「中身をどうすればいいの?」と悩む人は多いです。いざ搬出の日を迎えてから慌てて中身を出したり、水が漏れたりすると、家電業者とのやり取りがスムーズにいかずトラブルになることもあります。しかし、引き取り前に正しい準備をしておけば、余計な費用もかからず、安全に買い替えを完了できます。
実は、冷蔵庫の引き取り準備には「電源を切るタイミング」「水抜きの方法」「中身の処理」「床や搬出口の養生」など、見落としやすいポイントがいくつもあります。これらを怠ると、搬出当日に時間がかかったり、家の床を傷つけたり、リサイクル料金が余計にかかることもあります。
この記事では、冷蔵庫の買い替えで引き取りを依頼する前にやるべき準備を、具体的な手順と注意点を交えて徹底解説します。読めば、引き取り当日に焦ることなくスムーズに作業を進められるようになり、安心して新しい冷蔵庫を迎えられるでしょう。
📌 この記事のポイント
- ・冷蔵庫の引き取り前に行う基本準備(電源・水抜き・中身整理)がわかる
- ・引き取り当日に慌てないための時系列チェックリストを紹介
- ・ヤマダ電機・ケーズ・ヨドバシなど主要家電量販店の引き取り比較も掲載
- ・補助金制度や節約のコツも含めて総合的に理解できる内容
冷蔵庫買い替えで引き取り依頼する際の準備の基本とやることリスト

冷蔵庫を買い替える際、引き取り当日をスムーズに進めるためには、事前準備が欠かせません。単に中身を出して電源を切るだけでなく、水抜きや周囲の片づけ、搬出ルートの確保など、意外と多くの作業があります。ここでは、実際に引き取り前にやるべきことを段階的に整理しながら、具体的な注意点を紹介していきます。
冷蔵庫を買い替えるとき、引き取り前にすることは?

冷蔵庫を引き取ってもらう前に最も重要なのは、電源を切るタイミングと中の整理、そして搬出しやすい状態を整えることです。新しい冷蔵庫が届く日と引き取りの日が同じ場合、両方の動線が重ならないよう事前に調整しておくことも大切です。特にマンションや集合住宅では、搬出経路が狭い場合もあるため、あらかじめドアの開閉方向やサイズを確認しておくと安心です。
一般的に、家電量販店や通販サイトで買い替えを申し込むと、古い冷蔵庫の引き取りも同時に依頼できる仕組みになっています。経済産業省が公表している「家電リサイクル法に基づく再商品化等実績報告(2023年度)」によると、年間で約300万台以上の冷蔵庫がリサイクル処理されています。これはほとんどが買い替え時の引き取りによるものであり、引き取りサービスがいかに一般的かがわかります。
準備の基本的な流れとしては、次のようになります。
- 1〜2日前:冷蔵庫の中身を減らし、冷凍品を整理する
- 前日:中身をすべて出して電源を切る(後述する理由あり)
- 当日:水抜き・搬出経路の確保・床や壁の保護を行う
このように、前日までに食材を使い切り、当日は引き取り作業に集中できる環境を作るのが理想的です。特に搬出経路に障害物があると、作業員が作業を中断したり、追加料金が発生する場合もあるため注意が必要です。
また、家電リサイクル券(リサイクル料金の証明書)の準備も忘れてはいけません。家電量販店での引き取りなら、店側が代理で手続きを行うことが多いですが、自分で自治体に持ち込む場合は郵便局で家電リサイクル券を購入する必要があります。こうした手続きの有無を事前に確認しておくと、当日トラブルを防げます。
つまり、「中身を整理する」「電源を切る」「水抜きをする」「経路を確保する」「リサイクル券を準備する」の5つを意識すれば、ほとんどのケースで問題なく引き取りが完了します。
買い替えの時中身はどうするの?

冷蔵庫の中身は、引き取り前日までにすべて空にしておくことが原則です。特に冷凍室は、電源を切るとすぐに霜が溶け始めて水が漏れ出すため、残しておくと後片づけが大変になります。買い替え時期が夏場であれば、傷みやすい食品の処理にも注意が必要です。
総務省の「家庭における食品ロス調査(2022年)」によると、家庭から出る食品ロスの約25%が冷蔵庫内での期限切れや廃棄によるものとされています。冷蔵庫を買い替えるタイミングは、このロスを減らすチャンスでもあります。中身を整理する際は、期限切れや使い切れない調味料を処分するだけでなく、再利用できる食品を保冷バッグに移しておくと効率的です。
食品を移動させる際は、次のような工夫が有効です。
- 冷凍品は保冷剤と一緒にクーラーバッグへ移す
- 冷蔵品は氷やペットボトルの凍結水で一時的に温度を保つ
- 常温保存できる食材を優先的に使用して減らす
引き取りの直前まで冷蔵庫を稼働させておくと、搬出時に内部が結露して滑りやすくなることがあります。必ず前日までに電源を落とし、中身を空にしておきましょう。また、製氷皿やドリンクホルダーなどの小物パーツは、引き取り前に外しておくと破損防止になります。
実際に家電量販店の回収現場では、「まだ中身が残っていて搬出が遅れた」「霜が溶けて床が濡れた」というトラブルが多いと言われています。特に集合住宅では、共有部分での水漏れが原因で苦情になることもあるため、事前準備が大切です。
結局のところ、冷蔵庫の中身をしっかり整理しておくことは、搬出作業をスムーズに進めるだけでなく、衛生面や費用面のトラブルを防ぐ最も確実な方法なのです。
冷蔵庫の水抜きはどうやってやるの?

冷蔵庫の引き取り準備で特に重要なのが「水抜き」です。水抜きとは、冷却機構や給水タンク、製氷機などに残っている水分を抜く作業のことで、これを怠ると搬出中に水漏れが発生し、床や壁を濡らしてしまう原因になります。
水抜きの基本手順は次の通りです。
- 電源を抜いてから3〜4時間ほど放置し、庫内の霜を自然に溶かす
- タオルや雑巾で庫内の水分を丁寧に拭き取る
- 自動製氷機付きの冷蔵庫は給水タンクとホースを外して乾燥させる
- 背面や底部にあるドレンホース(排水口)を開けて残水を排出する
製造メーカーの取扱説明書でも、水抜きに関する指示が明記されています。たとえばパナソニックの公式サイトでは「搬出前に電源を抜き、製氷皿・タンク内の水を完全に取り除くよう推奨」としています。また、冷凍庫内の霜を急いで取るために熱湯を使うと、内部のプラスチックが変形することがあるため避けましょう。
特に注意すべきなのは、ドレンホースに残る水分です。これは冷却時の結露を排出するための管で、ここに水が残っていると運搬中に傾いた拍子に漏れ出すことがあります。ホースを軽く傾けて中の水を抜くか、完全に取り外して乾かすのが理想的です。
なお、家庭によっては冷蔵庫の下にトレーが設置されている場合があります。これも忘れずに取り外し、水を捨てて乾燥させておきましょう。意外とこのトレーを放置して水漏れトラブルになるケースが多いです。
このように、冷蔵庫の水抜きは見落とされがちですが、引き取り業者がスムーズに作業できるかどうかを左右する重要な工程です。水が残っていると搬出後に床を濡らし、清掃費や修繕費の請求につながることもあるため、慎重に行うことが求められます。
結果的に、水抜きを含む正しい準備を行うことで、引き取り作業は短時間で終わり、業者側からの追加費用やトラブルを避けることができます。冷蔵庫は大型家電の中でも特に重量があるため、事前の準備こそが安全でスムーズな搬出のカギとなるのです。
電源は何時間前に切るべき?

冷蔵庫を引き取ってもらう前に、電源を切るタイミングを誤ると内部の霜が溶けて水漏れを起こしたり、搬出時に重くて作業が遅れたりする原因になります。結論から言えば、冷蔵庫の電源は少なくとも半日前〜前日(約12〜24時間前)に切るのが理想です。これは内部の霜や氷を自然に溶かし、しっかり乾燥させるための時間として必要だからです。
経済産業省が定める「家電リサイクル法」でも、リサイクル対象となる冷蔵庫の引き取り時には「水抜きおよび電源オフの事前準備」を求めており、業者もそれを前提に作業を行います。特に最近の大型冷蔵庫は省エネ化のため断熱性が高く、内部の冷気が逃げにくい構造になっています。そのため電源を切っても庫内温度がすぐには上がらず、霜や氷の溶解に時間がかかるのです。
電源を切る際の基本手順は次の通りです。
- 電源を抜く前に、冷蔵庫の中身をすべて取り出す
- コンセントを抜いた後、冷凍室のドアを開けたままにしておく
- 数時間後、溶けた霜をタオルで吸水し、水分を完全に拭き取る
- 引き取り当日は、ドアを開けたまま庫内を乾燥させる
特に自動製氷機付きの冷蔵庫は注意が必要です。電源を切った後もタンクやホースに水が残ると、運搬中に水漏れすることがあります。製造メーカー(例:日立・三菱・パナソニックなど)も、取扱説明書で「電源を切ったら最低8時間以上放置して水分を取り除くように」と推奨しています。
実際に家電量販店の配送現場では、「前日に電源を落とさず搬出日を迎えたために水漏れし、再訪問が必要になった」という事例が少なくありません。業者によっては、庫内が濡れている状態では引き取り作業を断られる場合もあります。そのため、早めに電源を切って十分に乾かしておくことが重要です。
つまり、冷蔵庫の電源は最低でも12時間以上前、理想は前日の夜に切ることで、霜がしっかり溶け、翌日の搬出作業がスムーズに行えるのです。
クーラーボックスがない時の対処法

冷蔵庫の電源を切ると、当然ながら食品の保存場所がなくなります。特に夏場や生鮮食品が多い場合、「クーラーボックスがないと困る」と思う人も多いでしょう。しかし、実際には自宅にあるもので代用できます。ポイントは、冷気を逃がさない工夫をすることです。
冷蔵庫の電源を切ったあと食品を一時的に保存する方法として、次のような代用策が効果的です。
- 発泡スチロール箱や段ボールにアルミシートを敷き、保冷剤を入れる
- 冷凍したペットボトル(500ml)を複数入れて冷却効果を高める
- 新聞紙で包むことで断熱効果を上げる
- 食材を種類別に分けて保冷効率を上げる(肉・魚・野菜など)
農林水産省が公表している「家庭でできる食品保存の工夫」でも、停電や災害時における一時保存の方法として「発泡スチロール+保冷剤+新聞紙」の組み合わせを推奨しています。これにより冷蔵庫代わりとして4〜6時間は安全に温度を保つことができます。
また、冷蔵庫の引き取り時間帯に合わせて計画的に準備しておくのも大切です。たとえば午前中に引き取りがある場合、前日の夜に電源を切り、早朝に保冷ボックスへ移動すれば食品が傷みにくくなります。逆に午後以降の引き取りで長時間放置する必要がある場合は、スーパーやコンビニで氷を購入して追加保冷するとより安心です。
実際にユーザーの声を見ても、「段ボールと保冷剤で十分持った」「凍らせたペットボトルを使えば問題なかった」という口コミが多く、クーラーボックスがなくても工夫次第で代用できることがわかります。
冷凍食品など長時間の保冷が必要なものは、引き取り当日に食べきるか、知人に一時的に預けるのも一つの方法です。無理に冷蔵庫に残しておくよりも、引き取り準備を優先した方が安全です。
このように、保冷グッズがなくても家庭にあるもので十分に代用できるため、焦らず冷静に準備すれば問題ありません。重要なのは、食品の状態よりも「搬出時に冷蔵庫が完全に空であること」なので、余裕を持ったスケジュールで準備しましょう。
冷蔵庫を捨てる前の準備は?

冷蔵庫を買い替えではなく廃棄する場合も、引き取り前の準備は必要です。冷蔵庫は家電リサイクル法の対象製品であり、自治体の粗大ごみでは処分できません。正しく処理するためには、事前の手続きと安全対策を行う必要があります。
まず確認すべきは、リサイクル料金と運搬料金です。環境省と経済産業省が定めた基準では、冷蔵庫のリサイクル料金は容量に応じて1,000〜5,000円前後が目安とされています。たとえば170L以下の小型冷蔵庫なら約1,900円、400L以上の大型冷蔵庫では約4,800円が一般的な金額です。
リサイクル料金の支払い方法は次の2通りです。
- 家電量販店などで新しい冷蔵庫を購入する際に、引き取りと同時に支払う
- 自分で郵便局で家電リサイクル券を購入し、指定引取場所に持ち込む
家電リサイクル券を使用する場合、日本郵便の公式サイトで記入例が公開されており、郵便局で簡単に手続きが可能です。券を発行したら、搬出日に冷蔵庫に貼り付けておくと、業者がスムーズに回収できます。
廃棄前の具体的な準備としては以下の点を確認しておきましょう。
- 冷蔵庫内の食品や棚、トレーをすべて取り外す
- 電源を24時間前に切り、水抜きを行う
- ドアを開けた状態で内部を乾燥させ、カビや臭いの発生を防ぐ
- 搬出経路(玄関・廊下)を確保し、周囲に障害物を置かない
また、自治体によっては家電量販店以外でも指定回収業者を利用できる場合があります。環境省の「家電リサイクル券システム」検索ページ(https://www.kaden-recycle.tokyo/)から、地域ごとの指定業者を確認できます。
実際の回収現場では、リサイクル券の貼り付け忘れや冷蔵庫内の水抜き不足で、回収が延期になるケースが少なくありません。特に製氷機や野菜室の水分は放置しやすいため、前日にタオルで拭き取っておくことが大切です。
結果的に、廃棄準備を正しく行えば、余計な費用も手間もかからず、環境にも配慮した処分が可能になります。リサイクルは法律で義務づけられていますが、同時に資源を再利用する大切な行為でもあります。冷蔵庫の処分を「面倒」と感じるのではなく、次のステップへの準備と考えると気持ちも前向きになります。
冷蔵庫買い替えの引き取り前に準備をスムーズに進めるコツと注意点

冷蔵庫の引き取りをスムーズに進めるためには、単に中身を空にして待つだけでは十分ではありません。電源の扱いや料金の確認、引き取り業者のサービス内容を把握しておくことで、当日のトラブルを防ぎ、費用も抑えることができます。ここでは、特に多い「電源をすぐ入れてしまった時のトラブル対応」や「料金の相場・節約方法」、さらに「主要家電量販店3社のサービス比較」について、実際の事例やデータを交えて詳しく解説します。
すぐに電源入れてしまった時の対応

冷蔵庫の搬入後、すぐに電源を入れるのは危険です。結論から言えば、冷蔵庫は搬入後3〜6時間ほど置いてから電源を入れる必要があります。理由は、運搬中に冷媒ガスが内部で偏っており、すぐに稼働させるとコンプレッサー(圧縮機)に負担がかかり、故障や冷却不良を起こす可能性があるためです。
この注意点は、ほとんどのメーカーが取扱説明書で明記しています。例えば、三菱電機の公式サイトでは「設置後すぐの通電は避け、6時間程度おいてから電源を入れる」と案内されています。また、パナソニックや日立も「設置後は数時間の静置を推奨」としており、これは冷媒やオイルが安定する時間を確保するための共通の安全対策です。
実際に冷蔵庫を運搬した際、内部のコンプレッサーに含まれる潤滑油や冷媒が、横向きの移動や傾きで循環管の一部に溜まることがあります。この状態で電源を入れると、オイルが気化して異常圧力が発生し、冷却が効かなくなるほか、モーターが焼ける危険もあります。
すでに電源を入れてしまった場合の対応策は次の通りです。
- すぐに電源を抜き、冷蔵庫をそのままの位置で6時間以上静置する
- 異音や冷え方に違和感がある場合は使用を中止し、メーカーサポートへ相談する
- 搬入時に横倒しや傾斜があった場合は、特に12時間以上静置するのが安全
この対応を怠ると、冷却不良や異音の原因になり、メーカー保証が無効になる場合もあります。特に引き取り後にすぐ設置して電源を入れてしまった場合は、冷媒漏れや内部損傷が発生するリスクが高いです。したがって、電源を入れるタイミングは焦らず慎重に行うことが大切です。
引き取りから設置までの間に「数時間放置する」だけで、故障やトラブルを防げるため、買い替え時の最重要ポイントといえます。
料金の相場と節約方法

冷蔵庫の引き取り料金は、サイズや依頼方法によって大きく変わります。一般的な相場は3,000〜6,000円前後で、リサイクル料金と収集運搬費が含まれます。環境省と経済産業省が公表している「家電リサイクル法の指定料金(2024年度)」によると、冷蔵庫のリサイクル料金は以下のように定められています。
| 容量区分 | メーカー例 | リサイクル料金(税込) |
|---|---|---|
| 170L以下(小型) | ハイアール・アクアなど | 約1,900円 |
| 171〜400L(中型) | 日立・東芝など | 約3,740円 |
| 401L以上(大型) | 三菱・パナソニックなど | 約4,830円 |
これに加えて、店舗や自治体ごとに回収運搬費が加算される仕組みです。例えば、ヤマダ電機やケーズデンキでは一律1,650〜2,200円ほどの運搬費を設定しており、合計で5,000〜6,000円程度になるのが一般的です。一方で、自治体回収センターや指定引取場所に自分で持ち込む場合は、リサイクル料金のみで済むため、2,000〜4,000円程度に抑えられます。
費用を節約するポイントは次の通りです。
- 新しい冷蔵庫を購入する店舗で「同時引き取り」を依頼する(運搬費が安い)
- 自治体指定の引取場所へ自分で搬入する(車を利用できる人におすすめ)
- 自治体の「粗大ごみ回収対象」に該当する場合は、補助金や助成制度を利用する
- 家電量販店のセール時期(3月・9月)に買い替えると、回収費無料キャンペーンが適用される場合がある
また、環境省の「家電リサイクル推進レポート」によると、リサイクル料金を正しく支払っている世帯は全国平均で約85%に上り、年々適正処理の意識が高まっています。逆に、不法投棄や無許可業者への依頼によるトラブルも報告されており、安さだけで業者を選ぶのは危険です。
賢く節約するなら、「店舗の買い替えサービスを活用しつつ、リサイクル券を確認して適正料金で処理する」ことが最も安心で安全な方法です。
ヤマダ電機・ケーズ・ヨドバシの冷蔵庫引き取りサービス比較

冷蔵庫の引き取りサービスは、家電量販店ごとに内容や料金が異なります。ここでは、主要3社(ヤマダ電機・ケーズデンキ・ヨドバシカメラ)の引き取りサービスを比較してみましょう。
| 項目 | ヤマダ電機 | ケーズデンキ | ヨドバシカメラ |
|---|---|---|---|
| リサイクル料金 | 1,900〜4,830円(メーカー別) | 同上(メーカー別) | 同上(メーカー別) |
| 収集運搬費 | 1,650円(税込) | 2,200円(税込) | 1,650円(税込) |
| 引き取り条件 | 新規購入と同時のみ | 購入時または単独回収可(別途手数料) | 購入時のみ対応 |
| 出張対応エリア | 全国(離島を除く) | 一部地域を除く全国 | 都市圏中心(オンライン注文可) |
| 特徴 | 買い替え同時なら最短翌日引き取り可能 | 修理・設置同時サービスが充実 | オンライン注文と連動しやすい |
この3社の中でも、ヤマダ電機は引き取りスピードの早さに定評があります。購入当日に引き取りまで行う「同時回収プラン」があり、土日祝日でも対応が可能です。一方で、ケーズデンキは自社配送網が整っており、冷蔵庫以外の家電もまとめて引き取ってくれる点が便利です。ヨドバシカメラはオンライン購入時でも引き取りを依頼できるため、ネット注文派に向いています。
利用者の口コミを見ても、「ヤマダ電機は当日対応で助かった」「ケーズはスタッフの対応が丁寧」「ヨドバシはネット注文が便利」といった評価が多く、それぞれの強みが異なります。どの店舗を選ぶかは、「スピード」「料金」「利便性」のどこを重視するかによって変わるでしょう。
以下は、選び方の目安です。
- スピード重視なら:ヤマダ電機
- 安心のサービス体制重視なら:ケーズデンキ
- ネット注文中心の人なら:ヨドバシカメラ
また、いずれの業者も「家電リサイクル券の発行」が義務付けられており、引き取り後に処分ルートが明確に管理されます。これは不法投棄を防ぎ、環境負荷を減らすための制度であり、利用者としても安心できる仕組みです。
結果的に、引き取りサービスは「料金・対応エリア・サービス内容」を比較して選ぶことで、不要な費用を抑えつつ安心して依頼できます。冷蔵庫の買い替えは頻繁に行うものではないため、こうした違いを理解しておくことで、長期的に満足度の高い選択ができるでしょう。
冷蔵庫買い替え準備で三菱製を使っている人の注意点

三菱電機の冷蔵庫を使用している場合、買い替え前の準備にはいくつか特有の注意点があります。結論から言えば、三菱製の冷蔵庫は他メーカーよりも「自動製氷機の構造」や「断熱性能」が高いため、引き取り前の水抜きと通電停止のタイミングを間違えると、水漏れや搬出遅延につながる恐れがあります。安全かつ効率的に引き取りを行うには、メーカー独自の仕様を理解しておくことが重要です。
まず押さえておきたいのが自動製氷機の水抜き手順です。三菱電機の公式サイトによると、同社の冷蔵庫に搭載されている「自動製氷ユニット」は、内部に水タンクと給水経路が分かれており、これを放置したまま電源を切ると、配管内に残った水が自然に漏れ出す可能性があります。特に、人気機種「MR-WZシリーズ」や「MR-MXシリーズ」では製氷機が本体奥に内蔵されているため、完全に水を抜くには少し時間がかかります。
正しい手順としては、以下のように進めるのが理想です。
- 前日に製氷を停止する(操作パネルの「製氷停止」ボタンを押す)
- 給水タンクの水を空にし、タンクを取り外して乾燥させる
- 氷が残っている場合はすべて捨て、製氷皿を清掃する
- 庫内のドアを開けて自然乾燥させる(約6〜12時間)
この作業を怠ると、搬出時に冷蔵庫を傾けた際に水漏れが発生し、床や他の家電を濡らす可能性があります。また、搬出業者が引き取りを拒否するケースもあるため、事前に完全乾燥させることが推奨されます。
次に注意したいのが断熱性能の高さによる霜残りです。三菱の冷蔵庫は、独自の「スマート冷却システム」によって密閉性が高く、霜が溶けにくい構造になっています。電源を切ったあとも庫内が冷たい状態を長時間維持するため、一般的な冷蔵庫よりも霜や結露の除去に時間がかかるのです。したがって、他メーカーであれば12時間前に電源を切るところを、三菱製では前日の朝〜昼頃に電源を切るのが望ましいとされています。
また、製氷タンク周辺は湿度が残りやすく、放置するとカビの原因になることがあります。搬出前にタンク部分を乾いた布で丁寧に拭き取り、ドアを開けたまま風通しの良い場所で自然乾燥させておくと安心です。
実際のユーザーからも「他メーカーよりも霜が残りやすく、翌朝まで結露が続いた」「電源を切ってから12時間置いたら搬出時の水漏れが防げた」などの声が寄せられています。三菱製は高性能ゆえに冷却システムが繊細なため、他の冷蔵庫と同じ手順では十分乾燥しないことがあるのです。
つまり、三菱製の冷蔵庫を引き取ってもらう場合は、①早めに電源を切る、②水抜きを完全に行う、③ドアを開けて乾燥させるという3点を徹底することで、トラブルを防げます。特に製氷ユニット付きモデルは水分が多く残るため、前日の朝から準備を始めるのが最も確実です。
補助金制度の最新情報

冷蔵庫の買い替えでは、補助金制度を活用することで出費を抑えることができます。2025年現在、国や自治体によって複数の支援策が実施されており、エネルギー効率の高い冷蔵庫に買い替えると補助金やポイント還元が受けられます。結論として、環境省の「省エネ家電購入支援事業」や地方自治体の独自助成を活用すれば、1台あたり最大1万円前後の補助が期待できます。
環境省が公表している「令和6年度 省エネ家電購入支援事業」では、特定の高効率モデル(省エネ基準達成率100%以上)を購入した家庭に対し、1台につき最大10,000円分のポイントを還元する仕組みが導入されています。この制度は冷蔵庫・エアコン・テレビ・給湯器などを対象としており、購入店舗やオンライン通販でも適用される点が特徴です。
また、東京都や大阪府、名古屋市などの自治体でも、独自のエコ家電補助が実施されています。たとえば東京都では「家庭のゼロエミッション行動推進事業」として、冷蔵庫を買い替えた家庭に最大20,000円のポイントが付与されるキャンペーンを実施中です。地方自治体によって支援金額や申請条件が異なるため、居住地の環境局・市役所ホームページで最新情報を確認しておくことが重要です。
補助金の申請には、以下のような書類が必要になるケースが多いです。
- 購入した冷蔵庫のレシートまたは領収書
- メーカー名・型番・省エネラベルが確認できる写真
- 古い冷蔵庫のリサイクル券(引き取り証明)
- 本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証など)
経済産業省の資料によると、冷蔵庫の平均消費電力量は2000年頃と比べて約40%削減されており、最新の省エネモデルでは年間電気代が1万円以上節約できるとされています。そのため、補助金の対象となる高効率冷蔵庫を選ぶことは、長期的にも経済的なメリットが大きいといえます。
さらに、家電リサイクルとセットで利用できる「グリーン家電エコポイント」制度も一部地域で再導入されています。これは、リサイクル料金を支払った上で省エネ家電に買い替えると、自治体からポイントや商品券が交付される仕組みです。該当する地域に住んでいる場合は、家電量販店で購入前に確認しておくと良いでしょう。
これらの補助金制度を上手に活用することで、冷蔵庫の買い替えコストを実質的に1〜2割削減することが可能です。補助金の枠には上限があり、年度ごとに締め切りが早まる傾向があるため、購入時期を逃さないよう注意が必要です。
まとめ:冷蔵庫買い替えの引き取り前準備を万全にしてスムーズに買い替えよう

冷蔵庫の買い替えをスムーズに行うためには、事前準備の正確さが大きく影響します。特に三菱製など機能性の高いモデルを使っている人は、水抜きや電源停止のタイミングを早めに設定し、トラブルを防ぐ意識が大切です。加えて、補助金制度を活用すれば経済的にも負担を減らすことができます。
引き取り準備の際は、以下のポイントを意識しておくと安心です。
- 電源は前日までに切り、霜や結露を完全に取り除く
- 製氷機や給水タンクは必ず空にして乾燥させる
- 搬出経路を確保し、床や壁を保護しておく
- リサイクル券の手続きや補助金の申請も忘れずに行う
環境省の統計によれば、冷蔵庫は家電の中でもリサイクル率が高く、再資源化率は約75%に達しています。つまり、正しい手順で引き取りを依頼することは、環境保全にも貢献する行動なのです。
最新の省エネ冷蔵庫は静音性や消費電力の面でも大きく進化しており、買い替えによって月々の電気代を抑えることも可能です。安全に、そして賢く冷蔵庫を入れ替えるために、今回紹介した手順と注意点を参考に準備を進めてみてください。これらを実践すれば、引き取り当日も慌てることなく、新しい冷蔵庫を気持ちよく迎えることができるでしょう。
📌 記事のポイントまとめ
- ・引き取り前は前日までの電源オフ・水抜き・中身の完全撤去・搬出経路確保を徹底すると当日のトラブルを防げます
- ・電源は理想的に12〜24時間前に切り、霜と結露を拭き取りドア開放で乾燥させると水漏れや作業遅延を回避できます
- ・自動製氷機・給水タンクは事前停止と乾燥が必須(特に三菱製は早めの通電停止と徹底乾燥が安心)
- ・リサイクル券・運搬費の確認と、店舗の同時回収や自治体・省エネ補助の活用で費用と手間を抑えられます
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